ロケ地探訪 002
武士の一分
[ 映画 ]
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短編 あたたかく、やわらかい稜線。
さあ!ロケ地探訪シリーズの
第3弾!
今回取り上げる物件は、映画
【 武士の一分 】
平成18(2006)年製作、
同年12月1日に公開された時代劇です。
監督は
山田洋次氏、主演は
木村拓哉氏。
そして豪華俳優陣が脇を固めています。
あらすじは
こちら
(Wikipedia:ネタバレ注意) をご覧いただくとして、まずは予告編動画をご覧ください。
この映画の大井川流域でのロケは、後半の決闘シーン。
主人公の
三村新之丞が、
島田藤弥(坂東三津五郎)との果し合いに臨むシーンです。
(上記予告編の
1:29〜1:35あたり)
大井川河川敷に廃屋等のセットが組まれ、撮影が行われました。
当時は
「キムタクが来てる!」というので上を下への大騒ぎ。
泊っているホテルがどこだとか、ちょっとした騒動になったと記憶しています。
んで ネット上で
「武士の一分・ロケ地」などのキーワードで検索をかけてみると、
「大井川の河川敷で行われた」というキャプションと共に
そこらへんで撮った大井川の写真が使われていたりします。
では、このロケ地は
正確にはどこなのか?

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住所で言えば、
川根本町久野脇。
「くのわき親水公園キャンプ場」の近くになります。
このキャンプ場は
平成5(1993)年の開業であり、撮影が行われた
平成18(2006)年の冬(1月中旬という情報あり)には、既にこの場所にあったようです。

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国土地理院地図 航空写真・GoogleMap 衛星写真より
こちらは
平成21(2009)年の様子。
クリックすると
令和7(2026)年に切り替わります。
この地域一帯は、それほど大きな変化はないように見えますね。
なにはともあれ、現地へ行ってみましょう。
現在地
やってきました、久野脇地区の河川敷。
上記の
「くのわき親水公園キャンプ場」から出て河原に降り立ったあたりです。
上の写真は、
東側を向いての一枚。
対岸には
県道77号 川根寸又峡線と、
大井川鐵道の線路が見えています。
現在地
こちらは
南側をとらえた写真。
正面に見える稜線は、地名地区から突き出た半島状の山のものです。
現在地
こちらが
西側の風景。
見える範囲には鉄塔やコンクリ―ト擁壁などの近代的土木建造物はなく、
「時代劇のロケ地にはうってつけ」と言えなくもない。
では、実際の撮影が行われたであろうポイントを探してみます。
今回の調査で特に難しいのは、ターゲットが 整地や管理の成されていない
「河原」だということ。
撮影時から既に
20年が経過しており、地形が大幅に変わってしまっている点です。
では何を以て正解とするか?
それは
『背景』。
背後に見える山々の稜線は、たかだか20年位では変わらないものです。
とまあ そんなわけで、とっとと該当ポイントに立って見た風景を発表してしまいましょうか。
まずは、主人公の
『三村』が 仇である
島田と対峙するシーン。
現在地
その背後の稜線に限りなく近い場所を探しました。
ではこの写真を、実際の劇中のシーンと同じカットになるようにトリミングしてみます。
それがこちら。

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このロケ地探訪シリーズで一番の障害となるのが、
「実際の映像を載せられないこと」
こればかりはねぇ…どうにも…。
そこで、当サイトではお馴染みの
「忠実な再現イラスト」を比較用に置いてみました。
(注:探索時は実際の映像を印刷したものを用意し、比較しています。)
主人公の向こう側に幾重にも重なる山々の稜線を観察するに、ここ以外には考えられない。
うん、なかなかいい感じ。
しかしこれだけでは
偶然の一致という可能性を払拭できません。
では上記シーンの繋がりとなる仇敵
『島田』の背景はどうなっているのか?
その場で左方向を向いて撮影したものがこちら。
現在地
これも、劇中のカットに合わせてトリミングしてみます。

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『島田藤弥』の表情をアップで捉えたシーン。
かなりの一致度ではありますが…最奥に見える稜線が若干違うようにも思えます。
これはおそらく、現在立っているこのポイントが かなり下がっているため。
体感で1mくらいでしょうか。
撮影時から今日までの間に幾度となく変化した水の流れが、この地点をかなり抉ってしまったようです。
このまま垂直にカメラを高く上げれば、さらに一致してくるでしょう。
さてさて このまま振り返り、岸の方を向いて見れば そこは建物があった場所になるわけで。
現在地
こちらも劇中のシーンに合わせてトリミングしてみます。

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まあ建物などはセットとして組まれた物なので、何の痕跡もないのは当然のこと。
この写真を比較用資料とするには若干弱いわけですが…。
ここで改めて映像を見てみると、小屋の背後に
竹 が生えているのがわかります。
あ、イラストで再現できるほどの画力は無いので、ぜひ本編をご確認頂くとして…。
今回の調査で 近辺を歩き回ったところ、川岸で竹藪があるのはこのあたりだけ。
これを場所特定の根拠としておきます。
結果としては、くのわき親水公園キャンプ場から かなり近い場所だったんですねぇ。
いずれのシーンも、背景に鉄塔やコンクリート擁壁などの近代構造物が写り込まないよう うまく撮影されていた事が伺えます。
ファンの方々の
聖地巡礼の参考として頂ければ幸いです。
以上、ロケ地探訪 第3弾でした!
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探索!ウラ話
今回 撮影ポイントを特定するにあたって、下流方向へ向かって可能な限り歩いてみました。
せっかくなので その時に撮影した写真などをちょっと載せておこうと思います。
(
大きいサイズの写真はこちら。)
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