山腹の小吊橋

千葉山の吊橋

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短編 はちがうという単純な事実に尽きる。


今回の舞台は、静岡県島田市千葉

千葉山の吊橋跡 Click!
国土地理院地図より

近隣でも人気の高いハイキングスポット、千葉山山頂の近くになります。
吊橋と言えば一般的には川を渡るためのものだというイメージですが、この吊橋は道路を渡るためのもの

…で。
なぜこれがミニレポ扱いなのかと言うと、既に架かっていないから。
情報によると、平成28(2016)年頃には撤去されてしまったようです。
で、在りし日の写真を、全国の吊橋を紹介しているサイト“河童倶楽部”様からお借りすることができました。
それがこちら!

千葉山吊橋
河童倶楽部より


千葉山吊橋
河童倶楽部より

いやはや、なんと見事な大井川型吊橋でしょうか。
この橋は小型ながらも耐風索も備えていますね。
揺れにも強かったはずです。
平成26(2014)年訪問時の写真との事ですが、この時すでに通行禁止!
残念!



では、この吊橋まわりの状況を詳しく見てみましょう。

千葉山吊橋

青色で示したのが今回の吊橋で、オレンジ色は接続道
赤色が現在2も利用されている千葉山への登山道ですね。
これは市指定“千葉山ハイキングコース”の中の、【伊太丁仏参道ハイキングコース】と呼ばれるルートに該当するようです。
島田市観光協会のHP によると、「参道入口から千葉山智満寺まで、一丁(約100m)に一体、1番〜33番(計33体)の石仏が、訪れる人々を出迎える参道です。」とのこと。
この吊橋もハイキングコースを整備した時に架設されたのだろうと予想しますが、確認は取れていません。

では、ここが現在どうなっているのか?
行ってみましょう。



やってきました。
こちらが駐車場から南側(島田市方面)を撮った一枚。

千葉山吊橋
現在地

季節や天候にもよりますが、ここは特に大井川の流れを目で追える絶景ポイントなのです。

さて、道路へ出て 吊橋跡が現在どうなっているか確認します。

千葉山の吊橋跡 Click!
現在地

草に埋もれた状態の橋台が見えます。
まずは写真左側(南側)の橋台に行ってみましょう。

千葉山吊橋
現在地

公衆トイレ横をどうだん原方面へ入ると、まずは周辺のハイキングコースの案内板が目に入ります。
上述の「市指定千葉山ハイキングコース」「伊太丁仏参道」といったキーワードも見られます。

千葉山吊橋
現在地

すぐ近くに自販機がありますが、近々 撤去されるようです…。
そしてその横に橋への入口があります。

千葉山吊橋
現在地

橋へ向かう途中には ベンチやちょっとした広場があり、現役時代の様子を少しだけ感じることができます。

千葉山吊橋
現在地

そこから右を向くと簡易なバリケードがあり、ここから先が廃棄されたエリアとなります。

千葉山吊橋
現在地

草が百引っていますが、歩くのに支障はありません。

千葉山吊橋
現在地

南側橋台跡に到着!

千葉山吊橋

両端の2本 の太い木が主塔、内側の四角い2本は手摺線を固定するための柱ですね。
足元の段差を無くすために、踏板は中央上部の細長い窪みに嵌っていたようです。

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橋台のコンクリートには底線を直接固定するためのアンカーが埋め込まれていましたた。
詳しくは“河童倶楽部”様にて掲載の写真をご覧ください。

千葉山吊橋

さて、お次は北側(千葉山側)を見に行きましょう。




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現在地

こちらが入口。
すぐのところに、ハイキングコースの案内板があります。

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現在地

数m進むと、分岐があります。
ここは右へ登るのが正解。

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現在地

ヘアピンカーブを曲がるとすぐに、こんな景色に。

千葉山吊橋
現在地

ここです。
このカーブの先端に吊橋へ向かう接続道があります。

千葉山吊橋
現在地

到着。
先程まで立っていた南側橋台を眺めています。

千葉山吊橋

やはり南側橋台と同じ構造をしていますね。

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こちらでも、底線固定用の金具踏板が嵌る凹みを確認できます。

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橋台の左右を見ると、耐風索を固定するためのアンカレイジも残っていました。


とまあ、そんな感じで。
実際に渡れなかった事が、非常に残念です。






名所File No.M07

千葉山の吊橋

営業時間:営業終了
所在地:静岡県島田市千葉
交通アクセス:島田市コミュニティバス相賀線 後畑入口より 徒歩50分




調査完了。












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