古の木馬道を辿る
八光山森林軌道
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第2話 八高山の道のことならおもしろい
現地調査編 〜前編〜
ここからの現地調査編は、下図のように4区間に分けてレポートします。
*1話当たりのボリュームが多くなりすぎたので、調整しました。

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国土地理院地図より
写真をクリックすると現行地図と古地図が入れ替わります。
さっそくスタートです。
ルート上は荒れた林道であることが分かっているので、自転車移動です。
大井川鐵道福用駅すぐ横の起点を出発した軌道跡は、白光川と交差するポイントまでは大鉄本線と並走するルートを取ります。
写真1
そのかつての姿が分かり易く現れてくるのが、写真の踏切のところ。
現在では自動車道に替わった軌道跡は、大鉄本線に沿うようにゆるやかに左へカーブしていきます。
写真では軌道跡が下っているように見えますが、おそらく緩やかな登りか 平坦な道のはずです。
写真2
大井川鐵道は昔、複線だった!?と錯覚するくらい同じラインを描いていきます。
写真3
少し進んだこのあたりで高低差は無くなっています。
写真4
この地点で車道は山沿いに走り、大鉄本線とは少し離れます。
軌道もそうであったのかは不明ですが、周りの地形を見る限りでは同じルートを通っていたように感じます。
写真5
振り返って撮った写真。
写真右の車道がここまで辿ってきた軌道跡ですが、いつのまにか大鉄本線よりも高い位置を走っています。
このあたりは大井川鐵道の撮影スポットとしてとても有名な所。
ゆるやかなS字カーブで茶畑の間を走り行く列車は、写真でも動画でも最高の被写体となります。
写真6
同じ位置から北方向(白光川の方向)を覗くと、白光川を渡る大鉄本線の鉄橋が見えます。
軌道跡はここで大鉄本線に別れを告げ、白光川に沿うルートで木材の切り出し地点を目指すわけです。
この探索日は晴天で、日なたでは汗が滲み出るほどの暑さ。
しかし前日が大雨だったため、
湿度MAX&蚊・絶好調という最高の状況で挑んでおります。
写真8
ここはまだ舗装路が続いていますが、軽自動車のものらしき轍も常に残っています。
この先のルート脇には何か所か茶畑があり、また治山・森林保護のための伐採も行われているようなので、それらのアクセス道として現役利用されているのがわかります。

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写真9
ここで見つけたのは
白光川の起点を示す看板。
そして少し離れた位置にある
砂防指定地の看板は、静岡県知事名義になっています。
カーブミラーに貼られたシールは島田市。
旧金谷町時代の物ではなく、島田市との合併後に設置されたようです。
写真10
白光川の方を見ると、砂防ダムと蜂様のお宅が1件。
これは・・・
最高に自分好みの情景!
構図さえ練れば、パンフレットにでも使えそうな程
イイ雰囲気ですよ。
まあこの写真はちょっとイマイチですが…。
次回は、
現地調査編 〜中編〜
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