遥かなるガードレール

林道鍋島犬間線

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短編 あの頃、あたしの名はガードレールだった。


この活動(大井川流域の探索)を始めてからというもの、普通に道を走っている間も「周辺に何かないか?」ってことばかり気になるようになりまして。
今回の物件もまた、そんな中で見つけた一品となります。

とある日、川根街道 国道473号線を金谷方面へ向けて走っていた時のこと。
家山・大和田地区を抜けて そろそろ高熊地区へ入ろうかという地点。

遥かなるガードレール
現在地
GoogleMapストリートビュー より

…何だ、あれ…?

大井川対岸(東岸側)の山肌に、信じられないものを見たのです。
どれの事だか、分かるでしょうか?

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GoogleMapストリートビュー より

これですよ、これ。

遥かなるガードレール

そう、これ。

これは…ガードレール…だよね?

あそこ、があるのかよ!
しかもガードレールってことは、少なくとも車道?

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GoogleMap/GoogleMap衛星写真 より

さっそく いつもお世話になっているGoogleMapで確認するも、そんな道はない。
しかし、衛星写真モードにすると…おお、確かにそれっぽいスジがある。
ではストリートビューはどうかと言えば、やはり道に沿った写真は無し。
ただし、ライダーの方がスポット的に数カ所の写真を上げているのは確認できました。

次に国土地理院地図ではどうか?

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国土地理院地図 より

あった。
普通に描かれている。

なんにせよ、これは
行ってみるしかない。



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現在地

というわけで、ここが入口となる鍋島地区。
ここを左折すると、例の場所に行けるようです。

(注:この後の現地調査の写真ですが 実質2回に渡って現地調査をしており、そのうちの見やすい方の写真を使用しています。)

入ってすぐの場所に、この地区の共同墓地がありました。
気になるのは FileNo.I01 で記事にした、『五輪の塔』のこと。

神尾側への視線が通っていないのは承知の上ですが、少しだけお邪魔して それらしき墓石がないか確認させて頂きました。
結果は空振り。
該当しそうなものは有りませんでした。

改めて目的地へと向かいます。

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現在地

墓地の駐車場に立っていたのがこの看板。

【林道鍋島犬間線 起点】

この時点で起点と終点がわかってしまったわけですが、そもそも地図を先に見ているしね。

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写真のように 所々に法面の崩壊などが見られますが、道自体は綺麗そのもの。
結果として ずっと舗装路が続いていきます。

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現在地

しばらく進み、ここは新鍋島トンネルの直上あたり。
急激な2連のヘアピンカーブがあります。
ここを超えると一時的に稜線上に出るようで、東側(大井川の反対方向)の視界が急に開けました。
写真が残念過ぎて申し訳ないのですが、見えているのはどうやら川口地区のようです。

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現在地

今回の調査では、自分以外の人間を見る事はありませんでした。
2回目の調査時は車一台(一人)だけ遭遇しましたが、オレンジの反射ベストを着ておられたので お仕事中っぽかったです。

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現在地

ここは唯一、未舗装の区間。
とは言え将来的には舗装するような雰囲気があります。

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現在地

で、そこを越えたとたん、真新しいアスファルト土留めがお目見え。
要はこの林道、しっかりと整備・管理が成されているということなのです。

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その正体がこちら。

【森の力再生事業】

大井川流域に限らず、山に入る仕事・趣味をお持ちの方であれば 至るところで目にしていると思います。
これは、将来において危機に瀕している森林を再生する静岡県の事業

「公益性が高いにもかかわらず、社会経済状況の変化により森林所有者による整備が困難となっている荒廃した森林のうち、緊急に整備が必要な森林について、民間による持続的な管理を開始するために必要な初期整備を本事業で行うことで「森の力」を回復することを目的としています。」 (公式HPより)

第1期として、平成18年度から平成27年度までの10年間で、事業費84億円、事業量12,000haの森林を対象として事業を開始。
この内容が評価され、現在は第2期として平成28年から令和7年の10ヵ年計画により事業が継続されているとのこと。
この林道周辺の森林が、その対象となっているようです。

さてさて、林道に戻りましょう。
かなり登った地点で 突然視界が開けました。

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現在地

おお!
確実に 鞍部(あんぶ)(山と山の間の低くなったところ。コルとも呼ばれる。山々を越える峠道は、ここに作られることが多い。)に近づいてる!

ここからの大井川の眺めはどう変わったかと言えば…?

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う〜ん!惜しい!
冒頭の写真撮影ポイントは おおよそ赤矢印あたり。
あとちょっとで目的地に達しそうです。
となれば、あとは進行方向左側のガードレールに集中していけば良いはず。

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現在地

んで、さらに進む事 数分。
ついに それらしきガードレール発見!
これか?!
急いでガードレール前に立ち、大井川方面の視界を確認。

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現在地

きたーーー!!

撮影ポイントも目視できています。
とうとう目的地に到達ですよ。

もっと拡大してみましょうか。

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撮影ポイントは あそこで間違いありません。
タイミングが良いのか悪いのか、ちょうどこの瞬間は車が一台も走行していませんでした。
まあ仮にいたとして…、こんな対岸の山の上から監視されているなど夢にも思うまい…ふふふ。

まあとにかく、目的地到達!

実際に道路(しかも舗装路)とガードレールの存在を確認できました。

大きいサイズの写真はこちら。)



さてさて 当初の目的は果たしたわけですが、最終的に この道はどう続いていくのか?
もう少しだけお付き合いください。

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現在地

ガードレール区間と隣り合うくらいの近さで、鞍部に差し掛かります。
そこには深い切通しが待ち構えていました。
なんだか感動。


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現在地

その切通しを抜けると、そこは丁字路
完全に山の反対側へ出る格好となっていました。

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現在地

左はどうやら、本格的な未舗装の【林道】
国土地理院の地図を確認すると、ここから2kmほど先で道は途切れています。
しかしGoogleMapの衛星写真を見てみると、それより先にも稜線沿いに道が延びており 身成地区の奥(島田市川根町上河内)を通る道と合流しているようです。
もっともこれは森林保全の為の作業道という性質が強いようで、ストリートビューの投稿もありませんでした。

遥かなるガードレール
現在地

で、こちらが右方向。
なんと、ずっと舗装路が続いています。

とりあえず今回は右へ。
稜線を越えた この道は、一気に下って行くようです。

遥かなるガードレール

所々でチラチラと麓の集落が見えたりもするんですが…。
写真を撮れるような視界を確保できる場所が、なかなか見つかりません。
上にチラリと写っているのは島田市伊久美地区…のはず。

で、ずっと走っていく道程の途中では未舗装路区間もありました。
これはちょっと小奇麗な車では厳しいかも。

遥かなるガードレール
現在地

かなり下ってきたな、といったところで茶畑に出ました。
これは人里に近づいてきたという証。

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現在地

そして、ようやくこの道の終点へ。
またもや丁字路の突き当りです。
ここでふと右を見ると…。

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【林道鍋島犬間線 終点】

なんと、ここが林道の終点!
つまりは犬間地区へ出たというわけです。
ここを さらに右へ。

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現在地

少し走ったところで、本日3度目の丁字路。
犬間地区の入口となる交差点へ辿り着きました。
この左右に延びている道は県道220号 蔵田島田線
大井川へ向かうには、右折となります。
今回の調査は ここまでです。



さてさて、今回のミニレポは如何だったでしょうか?
ただ単にガードレールを見に行っただけの話なんですけどね。

実は この大井川流域、今回の物件のような「え!?あんな所に?!」っていうトンデモ道路がそこかしこに存在しています。
もし「気になるけど、行った事がない!」なんて場所が在ったら、お教えくださいませ。
もしかしたら、シリーズ化とかも…?



名所File No.M08

林道鍋島犬間線

営業時間:年中無休
所在地:静岡県島田市身成
交通アクセス@:島田市コミュニティバス伊久身線 やまゆりバス停 より 徒歩約2時間
交通アクセスA:島田市コミュニティバス川根温泉線 丹原バス停 より 徒歩約3時間




調査完了。












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