松島の山頂に立ちたい
松島山
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第1話
第2話
第2話 山頂とは何か
ここが入口。
Click!
松島橋。
県道77号線にぶつかる形で、この橋はいきなり始まっています。
竣工は平成5年7月。
(平成5年は1993年)
前話に登場した中川根自然キャンプ村のオープンが昭和58年(1983年)の4月なので、キャンプ村アクセスの為の架橋ではないようです。
また、web上で平成18年にこのキャンプ村を利用したという書き込みが見られるので、営業期間中の竣工だったようです。
国土地理院 航空写真より
[1963年]
[1974年〜1978年]
[2012年]
いつものように航空写真に頼ります。
もしかしたら
“先代・松島橋”が存在したのでは?とも考えましたが、撮影年代の間隔が開きすぎていて 否定も肯定もできませんでした。
1963年、1974年の写真では県道77号線が曲がりくねっていますが、これは旧道。
現在でも舗装などが残っています。
そして松島方面へのアクセス道はと言えば、各写真の右下に拡大した部分を載せた通り。
県道から分かれて坂道を下った後、
第4種踏切(警報機も遮断機も無い)で大井川鐵道を渡っているようです。
これは橋の上からの撮影。
慌てて撮ったのでピンが合ってませんけど。
千頭方面と、金谷方面。
とれる構図は限られますが、なんとかうまい事やれば良い写真が撮れたりするかもしれません、はい。
松島橋を越えるとすぐに左カーブとなり、急激に下ります。
1枚目の写真で見えるように、この道は
町道松島線。
距離は93.6mと短く、終点より先は私有地のため進入禁止となっています。
そして肝心の
松島山登山口はここ。
GoogleMap衛星写真より
要するに中部電力の
設備巡視路。
ここから登ります。
中は鬱蒼としてはいますが草も茂っておらず、歩くのには困りません。
Click!
途中、石積みでつくられたコの字型の平場がありましたが、何の跡でしょうか?
と、登り始めて1分ほどで稜線にでました。
この写真の奥には大井川が流れているわけですが、全く見えません。
ところで松島山の大井川岸には、何らかの施設があります。
大井川の中からの眺め。
おそらく水位を観測する施設かと思われますが、現役で使用されているのかどうかもわからず。
ちなみに、大井川鐵道からも県道77号からもこの設備は見えません。
これを山側から目視したかったのですが、位置関係がつかめず確認できないまま。
*** 10月追記 ***
8月に改めてこの設備の写真を撮り直してきました。
上部の建物は
木造でした。
ん〜やっぱり近くで見たいなぁ…。
塔の最下部には
大きな開口部があり、ここから水を取り込むようです。
と言っても 写真を見てお判りの通り、水面の高さは
はるか下方。
増水時には機能するんでしょうか…?
調べてみると、どうやら
“フロート式水位計”というモノらしい。
構造を簡単に描くと、↓こんな感じ。
相変わらずの低クオリティ画…。
必要に応じて、或いは定期的に目視で観測するのかと思い込んでましたが、意外にもシステマティック。
ちゃんと
24時間体制で観測できる設備だったんですねぇ。
しかしこのタイプの設備についての概要を読んでいくと、大雨や台風の時などには取水口に流木・ゴミが大量に詰まってしまうため、
肝心な時に正確な観測ができないという問題を抱えていたようです。
そういえば、大井川の支流の
【笹間川】でも同じような水位計を見た覚えがあります。
国土地理院地図より
GoogleMapストリートビューより
木々の間から、ではありますが、道路からも見えます。
こちらはなにやら
細身なスタイルですね。
機会があれば、詳細な写真を撮りに行きたいと思います。
他にもこういった
古い水位計のある場所をご存じの方がいらっしゃいましたら、教えてください。
数が多く集まったら、別物件として独立させてもいいかもしれません。
*** 追記終わり ***
さて、この稜線の上流側にも若干のピークがありますが、今回は無視。
松島山の最高点を目指す為、下流方向へ向かいます。
頻繁に登山者が通る道ではないので、道筋もおぼろげにわかる程度です。
そして尾根沿いに上る事1分。
山頂と思われる地点に辿り着きました。
そんなわけで、何の盛り上がりもないまま
登頂成功!
名称板や三角点、案内板、看板、立札 の類は一切ありません。
ついでに言うと、眺望も全くないので写真もありません。
上の写真にしても、本当に山頂で撮影したものだったかどうか…。
唯一わずかに開けているのは南側。
一段下がった所に中部電力の鉄塔が建っています。
写真の通り、そこだけは太陽に照らされてまるで別世界。
さっそく鉄塔の所まで降りてみると(と言っても5秒程で着きますが)この眺め。
県道77号線と大井川鐵道のコラボレーション!と言えない事もない…。
ここで見つけたのは、木々の間に放置された
“八木アンテナ”
昔のキャンプ場時代の管理棟と繋がっていたのでしょうか?
とまあこんな感じで登頂には成功しましたが、やはり見どころはありませんでした。
でも満足。
名所File No.06
松島山
営業時間:年中無休
所在地:静岡県榛原郡川根本町 “松島”
交通アクセス:大井川鐵道 塩郷駅より 徒歩15分