地蔵峠の山頂に立ちたい
地蔵峠山
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第1話
第2話
第2話 小高い山にのぼると、ふるさとが一望できた。
そんなわけで、やってまいりました。
ここは国道473号と旧道の分岐点(南口)。
この方向からの眺めが一番見覚えがある、という方も多いかと思います。
さっそく山の周辺をめぐりつつ、登っていけそうなポイントを探ってみます。
山の南端部に 早くも登っていけそうな踏み跡を見つけました。
が、とりあえず1周してみましょう。
少し東側に移動した所ですが、地形的に見てもこの直上が山頂のようです。
高さ的には目測で約5m位か。
ぐるり半周まわって、東の端。
ここには
FileNo.1で紹介した
“延命地蔵尊” と
“神尾弁天堂” があります。
延命地蔵大菩薩 説明板より
これは
“延命地蔵尊”の説明書きです。
これによると、
「昭和6年(1931年)頃に川根街道が県道として二間半の自動車道に改修の時、県道上より現在地に移転せり。」
となっています。
二間半とは
4.5m位。
前話の旧地図を使った検証によって 大正5年から昭和25年に向かって道路の拡張が行われた事は推定されたわけですが、この昭和6年ごろに何かしらの工事が行われたようです。
話は少し逸れますが、
静岡県内で展開する主要事業(注:PDFです)によると、この地蔵峠山頂をトンネルでショートカットするような形で
“地蔵峠2バイパス”なるものが
予定されているようです。(図中11番)
注:2014年度の図なので…まあ…。
話を現在に戻して さらに北側へ移動すると 通信関係のものでしょうか、鉄塔と何かしらの設備が見えてきます。
そしてその横には小さな階段が。
まあこれはこの設備のメンテナンス用階段でしょう。
ちょうど構造物の上あたりで終わっているようです。
さらに西へ移動し、上へ登っていく踏み跡を発見。
ここから登って行けそうです。
しかしすぐには登らず、まずは国道473号との北側合流地点を目指します。
とは言ったものの5分程度で一周できてしまうので、合流地点はもう目の前だったりします。
見晴らしはよくありませんが、この場所からの北側の眺め。
福用、高熊地区がなんとか見えます。
中央の突き出た山が
“八高山”(832m)です。
では、先ほどの登り口に戻って、登攀開始です。
しかし登り口の踏み後を辿って数秒で、道は消えます。
どこをどう歩こうとも さして変わりのない、つまりは普通の山肌になってしまいました。
何がどうなったらこの形になるのか。
適当に歩き易そうな方向へ登っていく事、わずか1分ほどで山頂らしき場所が見えてきました。
ふと目の端に
“祠?”のような物体が!
まさか?!とは思いましたが これは蜂様のお宅ですね。
季節柄、一匹も飛んではいませんでした。
何にせよ、
“全く人の来ない秘境” ではない事がわかりました。
そんなわけで、何の盛り上がりもないまま
登頂成功!
名称板や三角点、案内板、看板、立札 の類は一切ありません。
写真はそのまま南側の景色。
神座地区、金谷地区と牧之原台地が見えます。
少し右に振った写真がこちら。
大井川鐡道本線や神尾駅は・・・まあ見えませんね。
とはいえ冬だから こんなに見えているわけで、葉が生い茂る季節では おそらく何も見えないでしょう。
まあこんな感じで 特に刮目するべき点もありませんでしたが、長年の夢が叶って満足です。
名所File No.02
地蔵峠山頂
営業時間:不明
所在地:静岡県島田市神尾
交通アクセス:大井川鐵道 神尾駅より 徒歩1〜2時間