大井川にある島に行きたい

神尾弁天

TOP
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話
追記編:第7話

第3話 めいたものなど、何ひとつなかった。


前回の最後に書いた“山下り”ルート。
第3アプローチはこれです。

第3アプローチ
Google Map 航空写真より

最短距離で。(注:あくまでイメージです。)
まあまあ、さすがにこんなにうまい事いくはずがないのは分かってます。
なんせ、横から見ると こんなルートなので。

第3アプローチを横から
Google Map ストリートビューより

とまあそんなわけで、この神尾地区から大井川へ降りるルートがないものか、
調べがつく限りの地図や航空写真を眺めてみますが、どこにも道らしき感じはない・・・。
しかし一点だけ、気になるポイントはありました。
それは航空写真のこの部分。

Click!
Google Map 航空写真より

・・・これ、道だよね?
というか、“踏み跡”っぽい感じはあるものの、尺度を考えるとやけに広いな・・・。
何にせよ、人が通った跡、ということで良いのでは?
となれば、往路は強引にでも河原に到達することを目標とし、
復路はこの道らしき跡から山へ取り付くことで、正規の道がわかるはず。

まあ、なんとかなるか。

で、再び現地へ。
なんとか車を空き地に止め、徒歩で集落を通り抜けます。

まずは登り

このまま集落と茶畑を抜けて、島に一番近いと思われる地点へ向かうわけです。
途中で若宮八幡宮に参拝し、目標達成を祈願。

Click!
国土地理院 地図より

地図を頼りに迷路状の農道をひたすら登り、

索道跡

途中、対岸の神座方向に向かう索道の跡らしきものを見たり、

眺め

なかなかの眺めを堪能したり、

Click!
国土地理院 地図より

ようやく辿り着いたここが、現時点でわかる限りの最短地点。

ん〜、道は無い!


強いて言うなら、この左の方に道というか踏み跡というか獣道というか・・・。
他に入っていけそうな場所はないか、しばしうろうろしてみますが全く面影もありません。

他に当てもないので覚悟を決めて、左のちょっとアレな感じのところに突っ込んでみます。

斜面へ

で、なんとなくこれは通れそうだ、という感じがするわずかな山肌の違いに集中して、ひたすら辿ってみます。

斜面へ

こうやって写真で見ると、傾斜感が全然伝わらないのだなぁ・・・。
なんだか全然楽勝そうに見えてしまうけど、合計で3回はズッコケてます。
まあ道跡を探るために行ったり来たりしているせいもありますが。

斜面へ

しかしまあやっぱりどこにも道らしき道は無い。
突然踏み跡らしきものが途絶えたり、突然変な方向から合流してきたり。
もし道だったとしても、数十年は人が通ってない。
まあやっぱりどれも獣道だな…。

とはいえ なかなかの斜度ではあるものの、まばらながらも立木があるし 斜面もガレているわけではないので 下る事自体は大丈夫。
復路のことは・・・まあ考えない。
というか、正規の道を登る予定であるわけだし。

斜面へ

で、あっちでもないこっちでもないと、40分程の格闘の末 ようやく河原らしき面が見えてきました。
これはついに来たか?!

Click!
国土地理院 地図より

大井川到達!


想定よりもだいぶ下流側へ出てきてしまいましたが。
ここまでくれば、島へは問題なく到達できるでしょう。
まずはこの藪地帯を抜けないことには・・・。

大井川

ここもまた、踏み跡のようで踏み跡じゃあない。
おそらく野生動物がウロウロしているんでしょう。
まあとにかく歩きやすい所を選んで、河原に近づけるように進んでいきます。

幸いにも、と言っていいのか、季節は冬。
これが夏であれば 植物、虫、蜂、蛇、蜘蛛の巣と、ありとあらゆる難敵が襲い来るでしょう。

大井川

ようやく河原に到達。その景色がこれ。
対岸の島田川根線がよく見えます。
法面の大工事の様子が凄い。
ここから北側、つまり川口発電所の方向を見たのがこの写真。

大井川

まずはこの藪地帯沿いに上流へ向かい、あらかじめ航空写真で見当をつけておいた 踏み跡地点の入口を確認しておきます。

目標ルート
Google Map 航空写真より

少し歩いて行くと、ダム設備好きにはたまらないであろう風景が見えました。
それがこちら。

大井川

これはなかなか良いですねぇ。
放水路、というやつでしょうか?
後ほど、もう少し近づいた地点からの写真を載せますのでね。
自分はダム・発電所設備等について門外漢なので用途も何もわからないのですが、
これはどう見ても・・・もう使用されていない?
この右側にも何か水門のようなものが見えますが、何をするものなのかさっぱりです。

そして、今回の最終目標、“神尾弁天島”の様子がこちら!

大井川

相変わらず背景と一体化していて分かりづらいですが。
こんな方向から見たのは初めてです。

いやはや感動。

そして、河原に降り立って歩きだしてから5分。
ようやく入口と思われる地点に来ました。

大井川

写真がイマイチでわかりづらいですが、確かに山に向かって平地が続いています。
いるんですが・・・。
あー、
ちょっとイヤな予感がする。

写真右のほうに写っているピンクのリボンは、誰かがここに結びつけたのか、
はたまた増水時に たまたまこの木に引っかかったのか。

まあ何にせよ入口は確認できたので、最終目的地へ向かいます。
あとは平坦な河原を歩くだけで、長年の夢が叶うのだ・・・。

で、近づくにつれて ちょっとずつではありますが ハッキリ見えてきたアレ。

大井川

・・・アレはいったい?






第4話へ

第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話
追記編:第7話
TOP