大井川にある島に行きたい
神尾弁天
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追記編:第7話
第4話 つい先日、河原で山登りをした。
はっきりと見えてきたアレ・・・。
まさかのコンクリート構造物!
これはちょっと考えてなかった・・・。
正直、この時点でテンションは急降下である。
パッと見、コンクリートの構造物に付随する鉄の手すり、階段、隣には石垣。
憧れが高じて ここまではるばるやってきたというのに、すでにダム関連か治水関連の工事の手が入っていようとは…(涙)
とまあそうは言ったところで、周りを見渡せば工事跡(ブルドーザーが地ならしをした跡)が一面に広がっており
“無人の秘境” なんて勝手に自分一人で盛り上がっていただけなので、向こうにしてみれば余計なお世話なのですが。
まあとにかく接近してみます。
まずは島の東端あたり。
左上に先ほど確認した石垣が見えます。
島の北側は主に笹薮になっている様子。
島の西端あたりはこんな感じ。
写真右端あたりが島の最高地点ぽいですね。
高さは河原面から4〜5m位か。
ここにも、例の断層と同じ繋がりを持つであろう岩の流れが見て取れます。
そしてこれが件のコンクリ構造物の写真。
階段になっており、鉄製に見える手すりは錆に覆われて 朽ち始めています。
何より印象的なのは階段の下半分。
川の流れに削られたか 既に消失していて、上がっていけないような状態です。
上部は少し平面ぽいかな。何にせよ、上に登ってみないとよくわかりません。
まずは島の周りを時計回りに一周してみます。
とその前に、一度後ろを振り返ってみようか。
これまた初めて見るショット。
お椀をひっくり返したような。
あの中腹よりやや上の地点から下ってきたのか・・・。
さて、ぐるりと回り込んで 島の西端から東方向を眺めた写真を・・・。
と思ったら、写真が無い・・・。
Click!
Google Map 航空写真より
さらに歩いて、少し北側に回り込んで撮った写真はありました。
中央上部に、コンクリ製の四角い構造物があります。
まずはこれが何なのか確認してみます。
岩はゴツゴツしていて手掛かりもあるし、なんとか登って行けそうです。
まったくもって“四角”という印象です。
で、上はこんな感じ。
上面も平たい!
水槽のように凹んでいるかと思いきや、全くの塊?
先ほど見た構造物同様、ダムか治水関係の工事設備、あるいは索道に関係する何かかと思いましたが
どこにも設備を固定するボルト跡もワイヤーを固定するアンカー跡も見当たりません。
結論として、よくわかりませんでした。
で、そのまま後ろを振り返ると、そちらのほうがより標高が高そうなので
このまま頂上へアタックを試みます。
が、わずかに進んだだけでこの状態。
人が立つ隙間など ないくらいの笹薮。
ここの頂上に立てるのは、小動物だけなのか・・・。
とりあえず他のルートを探るべく、再び河原へ降り立ちました。
そして、島の北側からの眺めがこれ。
逆光で写真はイマイチですが。
落ち葉が降り積もり鬱蒼と茂る植物が、南側の斜面とは全く違う顔を見せていました。
これが同じ島なのか・・・。
そうそう、ダムの放水路?らしき設備ですが、ここからはこんな風に見えます。
すぐ横にある例の断層との対比が凄いですねぇ。
あー、あの横についてるメンテ用の階段・・・。
うわ〜・・・
登ってみたいわ〜・・・。
Click!
Google Map 航空写真より
さて 島の探索に戻りますが、島の北東側くらいまで来たところで 笹薮の切れ目を見つけました。
そこから突っ込んで、島の中心部へ向かって行きます。
笹薮を抜けたところは 例の石垣の上でした。
写真の通り、これがただの石垣ではなくて円形の台座のような形状をしていることを確認。
ここで初めて鉄製のアンカーらしきものが見つかりましたが・・・
写真で見ると・・・なんかこれ、ちゃんとコンクリに埋まっているのか?
実際に触って確認しなかったのが悔やまれます。
そのまま島の稜線を辿るように西、つまり山頂方向へ進んでいくと、コンクリ構造物に着きました。
鉄製のL字鋼らしきものが埋まっているのが見えますが、どうにも風化が進んでいて よくわかりませんでした。
写真ではそのまま大井川に降り立てそうに見えますが
先に確認した通り、川面から2m近い高さまでしか階段は続いていません。
ここで目線を上げて西方向を見ると、こんな景色。
いくら工事のために本流の流れを絞っているとはいえ、全くもって
河原です。
正直、現在のリニア問題含め 大井川の現状について色々と思う所はあるのですが・・・。
ここでは「自分が産まれる前の、水を一杯に湛えた大井川の姿を一度見てみたかった」と書くだけです。
台風後の濁流で一杯になった姿なら、何度も見てますけどね!
山頂方向に目を向けると、ここで初めて人間の踏み跡らしき筋が見えます。
ちょっと驚き。
あきらかに獣道とは違う感じ。
もしかして、このまま山頂へ続いているのか?
まあ土木関係者が行くこともあるだろうし。
導かれるままにこの踏み跡をたどります。
おそらく山頂だろうと思われる地点まであとちょっとの場所。
なんだかこの辺は下草もなく、妙に歩きやすい。
まるで整備されてる登山道のような感じ。
・・・そして遂に!
念願の!
山頂・・・
!!
・・・え?
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