95.9km、6時間の大激走!

榛原郡縦走大駅伝競走

第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話
TOP



第7話 その日のことはよく覚えている。


*** 注 ***
ここからは 入手した情報と当時の航空写真を擦り合わせて、実際に走ったと思われるコースを推定していきます。
但し これはあくまで予想であり、正確なルートを示すものではありません。
情報をお持ちの場合は、ぜひご一報ください。
また同時に、実際のレース展開やコースの解説などを加えてみますので、現在の道路状況と見比べたり昔を思い出すなどしてお楽しみください。
航空写真は昭和37(1962)年〜41(1966)年のものを利用しています。
各コース図は拡大版を用意してありますが、サイズが大きいのでご注意ください。
パソコンやタブレットなど、大きい画面のほうがより楽しめるかと思います。
レース展開については、静岡新聞の【レース評】と、第1日目についてのみ詳細な記載のあった広報かわねを参考にしています。
文中の単語や言い回しについては、当時の記事を できる限りそのまま使用しています。
着順タイムについては静岡新聞、及び広報中川根に記載のものを採用しています。



2日目
第15区
相良製氷前〜地頭方駅前



第15区 相良製氷前〜地頭方駅前 Click!
国土地理院地図 航空写真より
大きいサイズはこちらから。

レース展開

詳細不明

コース解説

相良周辺
国土地理院地図 航空写真より

相良製氷前を出発した先は情報不足により判然としないのですが、商店街(現在のときめき通り)をまっすぐに抜け、波津1丁目交差点を左に曲がったのだろうと推測します。

飯津佐和乃神社周辺
国土地理院地図 航空写真より

その後、海岸線に沿った市街地ルートへ復帰すると、飯津佐和乃神社(はづさわのじんじゃ)を越えたあたりで駿遠線と交差し、付かず離れずの並走を始めます。

落居周辺
国土地理院地図 航空写真より

そして落居地区まで来たあたりで再び駿遠線との交差。
今度は駿遠線が内陸側を走る形になります。

地頭方駅周辺
国土地理院地図 航空写真より

その先にあるのが、次の中継地点、地頭方駅

地頭方駅跡

言うまでも無く これは静鉄駿遠線の駅で、今大会最後の中継地点となります。

静鉄駿遠線はかなりメジャーな部類に入る案件であり、詳しく調査されているサイトが他に沢山あるので、今のところウチでは取り扱う予定はありませんが…。

いよいよレースはクライマックス。
最終区間へ!



第16区
地頭方駅前〜静鉄御前崎車庫前



第16区 地頭方駅前〜静鉄御前崎車庫前 Click!
国土地理院地図 航空写真より
大きいサイズはこちらから。

レース展開

榛原チームが猛追を見せたが、通算タイムでわずかに及ばず2位での終了。
3位以下は抜きつ抜かれつの激戦だったが、コースに慣れている相良町が追い上げ3位に入った。

コース解説

いよいよ今大会最後の区間!


国土地理院地図 航空写真より

地頭方駅前を出発した最終走者は、共に走り続けた駿遠線とはこの辺りでお別れ。
市街地を抜けて、御前崎台地を緩やかに登り始めます。

上り坂も終わり、平坦なルートになったあたりからは御前崎町

千頭駅周辺
国土地理院地図 航空写真より

県道240号に出た後は、ゴールに向けてのラストスパートとなります。
各チーム、最後の勝負です。

御前崎車庫周辺
国土地理院地図 航空写真より

ゴールとなったのは、かつて御前崎にあった静岡鉄道バスの御前崎車庫
冒頭で御前崎スポーツ協会のU氏とやりとりをしていた際に その場所について尋ねたところ、現在の『御前崎海洋センター』バス停の位置にあたるとの回答を頂きました。

さあ、長かったレースも ついにゴールへ!
合計約6時間をかけて走りぬいた この大会の結果はどうなったのでしょうか!?




第2日目の着順タイム

1着 榛 原 2:41:58
2着 吉 田 2:42:09
3着 相 良 2:46:07
4着 本川根 2:52:07
5着 川 根 2:52:22
6着 金 谷 2:52:23
7着 御前崎 2:52:46
8着 中川根 2:52:53


2日目に入って、榛原チームが猛追を見せ1着でゴール。
3着以下はほとんど差の無い大接戦となりました。




*** 総合順位 ***

通算タイム

1着 吉 田 5:53:19
2着 榛 原 5:55:02
3着 相 良 6:05:28
4着 金 谷 6:07:01
5着 川 根 6:07:31
6着 御前崎 6:11:35
7着 本川根 6:14:51
8着 中川根 6:23:16

終わってみれば上位を南部勢がほぼ独占。
各自治体によって選手層の厚さに差があるのは仕方のないところでしょうか。
それにしても、1日目、2日目、通算タイムいずれも公式発表のものですが、計算が合わな……

選手の皆さん、お疲れさまでした!!




さてさて、榛原郡を縦断するという前代未聞のこのレース、如何だったでしょうか。
こんなイベントがあった事、皆さんはご存知でしたか?
行政区域の統廃合が進んだ現在で言えば、静岡県市町対抗駅伝競走大会がこれに近いのでしょう。
しかし全ての自治体を駆け抜けたという点において、今大会はまさに歴史に残すべき大イベントであった、と勝手に思うのです。

第2回大会の実現は…もう無理だろうなぁ。



今回の調査において、以下の方々に多大なるご協力を頂きました!
厚くお礼を申し上げます。

川根本町デジタル推進課主事S氏
吉田町役場企画課T氏
牧之原市役所企画政策部情報交流課主幹Y氏
御前崎市スポーツ協会U氏
まきのはら活性化センターK氏





第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話
TOP