民営森林鉄道の先駆け

智者山軌道

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第8話 敗北の季語だそうだ。 〜中編〜


今話は主に現地のレポートになります。
掲載している写真の縁取りが青ならば終点(度合)向き、橙色ならば起点(小長井)向きの振り返っての写真、と捉えてください。

レポート EP.8
智者山軌道

全体マップはこちらから。



智者山軌道

祠を越えるとすぐに、最初の排水路のあたりに出ます。
ここからはしばらく 軌道跡は判然としません。

智者山軌道
現在地

何となく石垣らしきものが在ったりするので、それを頼りに進んでみます。

智者山軌道
現在地

…が、やはりダメ。

急激に反り立った崖に阻まれ、前進は不可能となってしまいました。
当時は、どんな地形だったのでしょうか…?

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現在地

やむを得ず元の階段を昇り、再び路上の人に。
ご覧のように 階段のある場所は待避所になっていて、街道の現役時は 数少ないすれ違いポイントだったでしょう。

さてさて、また道路上から斜面を覗き込んで軌道跡を探すスタイルに逆戻りとなってしまいました。

智者山軌道
現在地

そしてこの位置まで来て、ようやく降りられそうなポイントを見つける事ができました。

智者山軌道

これが、降りてすぐの状況。
まあさすがに ここはまだ高度が高すぎです。
軌道跡はもっと下のはず。

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現在地

あれ…かな?
と言うか、崖だな。ここ。

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現在地

復帰!!

と言ってみたものの、ほんの少ししか戻れてない…。
また未踏破区間ができてしまいました。

とりあえず今は、前を向こう。

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現在地

よしよし。
これでこそ軌道跡ですよ。
しばらくの間、こんな感じで続いてくれると嬉しいんですが…。

と、ここで下を見ると。

智者山軌道

おお、川が近づいてる!
まあそれでも10m以上あるのだけど。
先ほどの砂防ダムで、一気に比高が縮まったらしい。

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現在地

所々で倒木が邪魔をしてきます。
ほとんどの場合 真っすぐ突っ切るのは難しく、上か下への迂回を余儀なくされます。

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現在地

この区間、軌道跡らしい幅をもった平場が 続いているには いるのですが…。
やたらと大きな石がゴロゴロしていて、ちょっと これまでにない感じです。

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現在地

ここは大きく抉れています。

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沢の水が長い年月をかけて掘っていったのか、そのまま川まで続いていました。
もし現役当時から この沢があったとしたら、軌道はどうやってクリアしていたのでしょうか。

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現在地

「なんとか軌道跡を辿って行けそうだ」と思ったのも僅かな間だけでした。
この地点を超えると、再び軌道跡は行方不明に。

智者山軌道

どうなってんの?これ。

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